【体験記】G検定を合格するためにやったこと

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Sen
AIとかディープラーニングについて色々調べてみようと思って検索していたらG検定の存在を知りました。勉強も兼ねて受けてみようかなということでチャレンジしてみました。何から勉強するのが効率的なのかわからなかったのでこの記事に書き留めておきます。

G検定とは

一般社団法人日本ディープラーニング協会が行っている資格の1つです。
試験概要は公式ホームページ(https://www.jdla.org/certificate/general/)からそのまま引用しますと

ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定する。
基礎知識と書いてあるとおり、AIとかディープラーニングについて広く浅く、この検定勉強を通して学ぶことができると思います。
試験は現在のところ年に3回(3月・7月・11月)開催されていますね。
試験時間は120分で、出題形式は多肢選択で約220問程度出題されます。
オンライン試験なのでどこかの試験会場に行って受ける訳ではなく、自宅で受験します。
難易度としては平均の合格率が60〜70%くらいですが、いろんな記事を見ると少しつづ合格率も下がり難しくなってきているようです。
資格や検定試験では合格率が60〜70%だと、そこまで難易度が高くはないと判断されるかと思いますが、受験した感想としては他の同じくらいの合格率の資格検定と比較しないほうがよいかと思います。
比較するのが難しい検定ですね。

勉強に使用した参考書

Sen
私は以下の3冊を購入して対策しました。

①深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト) 公式テキスト

最初に購入したのは、この公式テキストです。
説明が載っていて、その後に問題があるという形式の教科書です。
これを読んでおくと、だいたいどのような範囲が対象になっているのだと理解はできると思います。
対策のためにこれから読み始めるのは一番スタンダートですね。
しかし、これだけでは本番試験問題には対応しきれていないと感じました。

②徹底攻略 ディープラーニングG検定 ジェネラリスト問題集

①の公式テキストだけでは解く問題数の量も少ないと感じたので問題集を買おうと思い、まずはこの問題集を購入しました。
他の資格勉強でも黒本はやりやすいのですし馴染みもあったからです。
今回、3冊購入して読みましたが、この黒本の問題が一番難易度が低いと思います。
その分やりやすいんですが、この問題集だけでは本番試験には足りないと感じました。

③最短突破 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 問題集

①と②の教科書と問題集だけでは本番試験を挑む上で不安を抱いたので、他サイトでも書かれていて評判が良さそうな白本を購入しました。
この問題集が一番問題が難しかったです。
この問題集が一番内容が深いと感じました。知識を得るうえでもやっておいて損はないと思います。

どのように勉強を進めたか

Sen
私が受験したのは「2020#3」(JDLA Deep Learning for GENERAL 2020 #3)です。
受験を決めて勉強を始めたのが試験日の約1ヶ月前くらいからだったと思います。
勉強に費やした総時間はたぶん20時間くらいかと思います。
本当はもっと時間を掛けるつもりでしたが、時間を作ることができず受験前の思いとしては準備不足で挑むことになったという感じでした。
まったく知識がない人と知識がある人とで勉強時間が違うと思いますが、私はこの分野のまったくの初心者という訳ではないため、掛ける時間数は参考にならないと思います。
今回は最初からどのように試験対策の勉強を進めていくかスケジュールを決めたわけでもないため、以下のような感じでやっていきました。
①の公式テキストを一通り読んでみて、問題数も多くはないので②の問題集を購入。
②の問題集はすぐに終わったのですが、簡単で不安を抱いたので、③の問題集を購入。
③の問題集は少し難しく、このままではまずいかと思いましたが、試験3日前くらいだったのと、勉強に費やす時間もなかったため、そのまま当日を迎える。
3冊の教科書と問題集は1周しかできていない。
Sen
本当は資料をまとめようと思ったのですが、まとめていません・・・

本番試験後の感想

試験後の率直な感想は「たぶん落ちたな・・」です。
問題数も多いため一つずつしっかり考えている時間はあまりありません。
時間がないということで、ちょっと焦りもあり私は問題文や選択肢が頭に入ってくるまで時間がかかりました。
すべてゆっくり調べる時間はないので、ある程度、多くの用語が頭に入っている必要はありますね。
法律関連の問題が多い感じがしましたが、ほとんど勘で選択肢を選びました。

今回取り組んだ問題集からは、多くて2割くらいかなという感じです。
もちろん関連する言葉は多く出ていますが、問題集よりは深く問われている気がします。
購入した教科書と問題集をやり込む時間がなかったため、対策をしっかり出来ていないという状況で本番試験を迎えましたが、やり込んだとしても効果は薄かったかもしれないと思ったのが率直な感想です。
ただひたすら教科書と問題集を読み込む勉強法は通用しないと感じました。
私は試験時間終了の1分くらい前に全問題を解き終えました。ギリギリ・・・・・

5〜6割くらいは当っているだろうと思いましたが、あとはそんなに自信がありませんでした。
あとは運が良ければという感じで、合否結果の通知を待ちます。

Sen
合否結果はメールで届きましたが、合格していました。

とりあえずホッとしています。
点数は出ないため、どの程度の出来かはわかりませんが、そんなに手応えがあった訳ではなりません。

このG検定受験を終えて、全般的にAIやディープラーニング関連の知識を広く浅く知ることができたので取り組んでよかったと感じています。

これから受験する方へ

この資格検定は他の資格検定と対策の仕方が少し違うと感じました。
通常は過去問題や予想問題を何度もやり覚えるというのがスタンダードな勉強法かと思います。
ですが、このG検定はそれだけでは対処できないのではないかと思います。

今回、あまり対策の時間が取れなかったので購入した本は1周しかできていませんが、例えば2周、3周としたところでもちろん少しは効果があったと思いますが大幅な効果があるかといえばそうは感じなかったと思います。
ですが、この3冊くらいは最低限、目を通しておかないと本番はもっと手も足もでないかなと思われます。

勉強の仕方は、本に出てきている用語等を本の説明だけではなく検索して深く調べておくのが良い勉強法だと思います。
また、この試験の分野は日々新しい技術がうまれているため、検定もそれに対応され新しい内容がでてきていると思われ、過去の出題傾向などはあまり当てにならないのではないでしょうか。
しかし、新しい情報を日々キャッチし、しっかり時間をかけて理解していけば、本番も焦ることなく受けることができるでしょう。

「AI白書」を購入して読むことはできませんでしたが、読んでおいても損はないのかもしれません。
私はこれから購入して読んでみようと思っています。

まずはこの分野に興味がある人は、この検定勉強に取り組んでみたら幅広く知識を得ることができると思います。
ぜひチャレンジしてみてください。